すごいよ、田上さん!!

新米ファンの基本として、昔の本やビデオを見て勉強している。
このところ月曜の仕事帰りに隣町のビデオ屋へ行って、面白そうなのを借りて来るのが恒例だったけど、今週でおしまい。
見たいと思ってたのは、全部借りてしまったから(爆)。

今迄見た中で一番面白かったのは、94年のチャンピオンカーニバル。たまたまその年のだけがあって、大して期待もしていなかったのだが、めっけもんだった。
まず「みんな、わっけェ!」。ハンセンに「良い子良い子」されてる大森、「絶対同一人物とは思えない」多聞、笑っちゃ失礼だとは思いつつ、大爆笑!
逆にファミ悪を始めとして、ちっとも変わってない選手もいたり。髪型に時代を感じたり。

しかし、このビデオで私の心を掴んだのは誰あろう、田上だった。それまでの私の認識では、「良くも悪くも全日のレスラー」といった感想しか持てなかったが、94CCの田上は(良い意味で)全くの別人だった。
まず「肉体が凶器」だった。小橋がよく口にするのとは意味が違う。小橋のそれが「不断の鍛錬により極限まで作り上げられた肉体」だとすると、田上のは「遺伝子レベルにおいて既に完成された肉体」だ。太い骨格、張り出した骨盤、その太さからは想像出来ない腕力。戦闘に必要な天分を与えられた彼は、「選ばれた男」だったのだ。
更にこのシリーズの田上は、「殺気」を帯びていた。対ハンセンでは、ハンセンが傷めた左脇腹を一点攻撃して、会場のブーイングを浴びていた。対小橋には、時間切れのゴングが鳴っても攻撃を止めなかった。
そして一仕切りの攻撃を終えると、小さな口を尖らせて「ふーっ」と息を吐く。「こんな事は大した事じゃない」と言わんばかりに。見てるこっちまで、つられて溜息だ。ふーっ。

CC制覇と三冠奪取が翌々年だった事を思えば、これが最盛期だったのかも知れない。しかし、私は諦めていない。この田上を、生で見たい。その時彼の隣には川田がいて欲しいし、対戦相手は三沢と小川であって欲しい。
この次の武道館でそれが見られれば、最高なんだけど。ふーっ。

このビデオの隠しキャラ「セコンドで本人以上に大騒ぎしてる小川&雅央」に、クラッとしてしまった事は内緒だよ?(苦笑)

☆本日の入場テーマ☆
EclipseYngwie Malmsteen