俺の眼を見ろ 何にも言うな

職場でプロレス話が出来る、唯一の同僚「ミル(マスカラス)子ちゃん(仮名)」。例によってシフトの都合で、3日ぶりのご対面。
おはようの挨拶もそこそこに、人の顔を見るなりおっしゃった。
横浜アリーナ!」
はいはい。7/30長州vs大仁田の事を言いたいのだね?チミは。
「え?どーして判ったんですか?」
わからいでか!ちょっと複雑なんだよ、アタシの場合は。

私はずっと、新日ファンだった。相撲と同じで、熱中の度合いは一定でなかったが、関心は持ち続けていた。正確に言うと「猪木嫌いの新日ファン」。その意味で、長州は「好きな選手」だった。だから、長州がジャパンプロを作って出て行った時は「裏切られた」と思ったし、「戻って来ても許さない」筈だったのだが。
彼はとんでもない「お土産」を持って復帰した。馳浩である。

これは当時からの「妄想癖」のせいなのだが、長州の隣にいる馳が、私には伸ばした髪も肌の色も「兄に憧れて真似る弟」に見えた。髭?「妄想眼」には映らなかったのね(苦笑)。
ふたりのタッグが、ベルトに挑む事はついになかったが、いつも歯がゆい思いでいた。「あぁ、馳がジュニアでなかったら。せめてもう少し体重があったら」・・・はい、もうお気付きですね(爆)。

三沢&小川組=長州&馳組・・・この公式が閃いた瞬間、私はチャブラーになった。「弟を引っ張りあげたい兄」と「兄に必死でついて行く弟」。勿論、その後で試合を見たりインタビューを読んだりして、更にふたりに惹かれたのだが、少なくとも切っ掛けはこれだった。いや、正確にはこう結論付けた事で、方向が決まったと言った方が正しいか。
とにかく、私はツボを押された。信頼と努力。文字にすれば何でもない言葉を、三沢と小川は体現している。惚れるなってェのは、無理な話だ。

ちなみにミル子ちゃんが聞きたかったのは、「引退している筈の長州vs大仁田が、何故実現可能なのか?」。
・・・そんな事、オレに聞かれても・・・ねぇ?(困惑)

☆本日の入場テーマ☆
「Blood Brothers」Bruce Springsteen