負けないで<嫌味だねぇ?オレ(ニヤリ)

輪島の件だけでなく、私は天龍にもう一つの恨みを抱いていた。北尾光司である。
北尾に関しては冷静でいられない。彼は私にとって、「究極の力士」の筈だった。「身長2mもしくは体重200kgを越えた日本人の横綱が誕生したら、時代は変わる」と信じていたので、当時の私には北尾と大乃国こそが希望だったのだ。
それがあんな形で角界を出て、新日に行きクビになり、SWSに行った時、「あれは新日が悪いんだ。天龍なら大丈夫だろう」と思ってしまった。我が子可愛さに眼が曇っていた。馬鹿な子程可愛いとは良く言ったもんだ。
まぁ、結局天龍にも北尾は扱い切れなかった。そこで気付くべきだったのに、馬鹿っ母の私は、逆恨みしてしまったのだ。面目無い。

ジャンボが亡くなって私の「全日アレルギー」も消えて、改めてジャンボvs天龍戦をTVで見たら、感動するくらいに面白かった。
二人の関係を知らなくても、充分熱くなれた。・・・でも、それで終われないのが、オレのダメな所なんだけど(苦笑)。
親分の天龍を必死でサポートする、リング下の弟分。冬木も川田も小川も、若くて健気で思わずホロッとした。「あぁ、アンタ達は兄貴に、心から惚れてんのねェ」と。若干1名、今になって「自分の意志じゃなかった」って言ってる人がいるけども(ぷぷ)。

10年経って、4人の道は分かれた。良くも悪くも「自分の育った団体」に固執する者、「心の主」に添い遂げようとする者。そして、片や困ったオヤジが二人(笑)。
専門誌で読む限り、ここんとこの「天龍vs冬木」はちょっとtoo much(蝶野風味)だったが、ここまでやってくれるなら許す!
10年後に三沢と川田がこうなるとは、さすがの私も思わないけど、50と40のオヤジがコレだぜ?大騒ぎして、損した。
時間とオヤジには、勝てません(脱帽)。

☆本日の入場テーマ☆
「Dream Time」Daryl Hall