moody by nature

先週、観戦後に桃(幼なじみ)と酒を飲んで、その時に言われたひとことがずっと頭を離れない。
<b>お玉って、どんな集団の中にいてもひとりで外に向かって、ギャーギャー言ってたよね。昔からそうだったけど、今もそうなんだね</b>
字面だけ見ると批判めいているが、これは私にとって最大級の賛辞だ。
持つべきものは何とやら、である。

秋山発言で上がった血圧を下げるために、THE 天龍同盟を読み返した。
で、思ったことがあった。
どんなレスラーにも味がある。上手い、しょっぱい、甘いを含めて誰にも自身の、持ち味というのがあるはずだ。
ある領域に達したレスラーには、自分の色がある。
風格の緑、覚醒した黒、そして非情の白。タイツの色だけでなく、ファイトスタイルに顕れる色。
常々秋山が言っているところの、俺の色、だ。
そして更に上のクラスになると、匂いが出てくるのではないか。

天龍を見ていると、いつも決まって感じる何かがあったのだが、それが多分匂いなのではないかと思った。
胡散臭い、キナ臭い、芳しい…良くも悪くも、自分の匂いを持ったレスラーは、それだけで存在感がある。
味や色と違って、匂いは共存できないものだから。強い者が弱いものを、存在から打ち消してしまう。

私が魅力を感じるのは、私が好ましいと思える匂いを発するレスラーだ。
匂いの好き嫌いは、理屈では説明出来ない。全く持って生理的なものだ。
だからもうこの件については、これで決着がついたことにする。
そうでなければ、私の身が持たない。
だからといって、<b>撤退宣言ではない</b>から。<b>絶対に!!</b>

まったく理不尽大王も顔負けの理論だが、これを見たら桃は何というだろう。
答えは分かっているけれど(苦笑)。