非暴力の力

<A HREF=http://www.hpmix.com/home/deadend/D7_4.htm#34>日曜の女中日記</A>に書いた通り、この日は有明へは行かずにTibetan freedome concertに行って来た。
このライヴの趣旨は、中国によって弾圧されているチベットを救済しよう!というもので、私は純粋に音楽だけが目当てで出かけたのだが、セット替えの間にあったラマ僧のスピーチに、ちょっと感動するものがあった。
度重なる拷問を受けて歯を全て失った彼が、自身に行われた行為について語り、最後にこう締めくくったのだ。
世界中に平和が訪れますように。チベットや日本だけでなく、迫害を続ける中国にも(大意)
これには日頃武闘派を自認する私も、大いに反省させれらたというか。憎むべきは敵でなく、その行為…チベット仏教を極めた高僧には、敵という概念がないのやもしれん。牙剥き出しで拳を握り続ける己の、何と矮小な事か。

と、いきなり高尚なマクラで始まった今日のタマ通。何が言いたいのかといえば、秋山@新日出撃について。
私は秋山に監禁されたり、電気棒を口に押し込まれたりはしていないが(苦笑)、『力で制圧された』という感情が捨て切れずにいた。いつか何かの時に!と密かに刃だけは磨いでいた。
だが、ラマ僧に感化されたからだけでなく、今回の件については拳を降ろす。出来ることなれば、今後もそうありたいと思う。
「死ぬ時は独り」とまで言って討って出るのだから、どうぞ本懐を遂げられますように。貴方が望み、周囲もそれを実現しようと動く現状の幸福を、享受されますように。
これは決して嫌味でも皮肉でもない。

ただ、非暴力=無抵抗ではないので、ひとつだけ。
GHC初防衛の大事な時期にこの件で、レスラー:三沢光晴が余計な心労をかけられたという事だけは、私は忘れない、明日の結果がどうであれ。

あ〜ぁ、オレには『悟り』なんか開けそうもねぇな(ふっ)。