song of yesterday

一昨日のコラムは、本当に言いたかった事から外れてしまったので、もう一度仕切り直す。

私は大すけが『何故WAVEに入ろうと思い、何を成して、何を失ったのか』を知りたかったのだけれど、ならば私自身は、WAVEと大すけに何を求めていたのだろうか。
HP開設当初、私が三沢と小川の仲を妬んで大すけにふたりを引き裂いて欲しいという、冗談めかした設定があったのだが、それは強ち冗談ではなかった。ただ、その後に望んでいた事は、ついに書けずじまいだった。

私は大すけに、小川を浚って欲しかった。強い信頼で結ばれているからこそ閉塞しきった三沢と小川を、終わらせることが出来るのは大すけしかいないと思っていた。そして小川の後釜に収まるのでなく、敢えて歯向かう立場になって欲しいと。結局大すけは、三沢と小川を変えられなかった。それだけが悔しい。

丸藤が三沢の側にいるのは、同じ血を感じさせるし相応しいと思うけれど、私には小川に同じ物を見つけられない。そこが魅力であるのも分かっている。三沢が小川を愛するのも、私がチャブラーになったのも、それが原因だろうから。
ただ、そこに必然性があるだけに、小川が不憫でならなかった。このままずっと『三沢の正パートナー』という肩書きがついて回るのは、果たして本当に幸せなことなのだろうか、と。最軽量ながらGHCに出たのだし、タッグも(当時)ジュニアの大すけと組んで、「自分より重い選手は全部敵!」くらいの冒険をして欲しかった。

もし今WAVEに佐野が入っても、私が望んでいた展開になるとは思えない。ただ、小川の負担は減るんじゃないか。そして何かの時に、現状に疑問を持つんじゃないかと。小川を慌てさせる存在を内包出来るなら、WAVEもまだまだ捨てたもんじゃないと思うのだが。

ファンにも対戦相手にも何の疑問を持たれず存続し続けるチームには、なって欲しくない。本当なら応援サイトをやっている時に、こういう事を書ければ良かったんだけど。
失って気付くものは大きいね。だけど、気付かずにいるよりは、全然マシだよね。