conquest of paradise

3年ぶりにバチバチ観戦。
私がプロレスから離れた理由は、他にしなきゃいけないことが出来た…ということになっているけれど、一番の理由は、プロレスが好きな自分が嫌いになったから、なのだ。実は。
もうそれは無かったことにしたかったのに、こういうカードを組まれたら、見に行くしかないでしょう

もちろん、三沢さんのことが大きい。
「そのうち…」なんて言ってられない、明日はどうなるかもわからない。だから後悔だけはしないように。するとしても、しなかったことより、してしまった後悔をした方がナンボかマシだ、と

久しぶりのバチバチは、目新しさと懐かしさが入り混じって、最初はとても居心地が悪かった。いや、最後の最後まで、結局私は当時の気持ちに戻れなかった。
けれど、やっぱり、行ってよかったと思った。
自分の変化を…それが成長なのか後退なのかはわからないが、とにかく、今の私はここにいて、やっぱりあの頃と同じように自分があまり好きでないけれど、そのことを自覚するだけの余裕があることがわかったから。
窮屈な思いで見続けた5つの試合に、熱く語る言葉はないけれど…それが一番の後悔の元だからw、あぁ、ここに私はかつていたのだと、確認するために行って、それが出来て、本当によかった

そうこう言いつつ勝手なもので、自分はこんなだが、基軸となる人にはいて欲しくて、だから、この日のカードに突き動かされた。
結局のところ、私は本田多聞の変わらなさに救われ、憧れ、崇拝する。
最後に小野と大場のアピールを受けてかわした多聞に、場内からは少なからず失望の声が上がったが、私は内心ほくそ笑んでいた。
これだ、これ!あなた達は何もわかっていない。ここでマイクを取って同じ土俵に降りてしまったら、私は激しく失望しただろう。理性と野生の至高のバランス、どこまでもクールでそれでいてホットな一面を、この程度の因縁で見せていただけるわけがないじゃないか!

あの人は変わっていなかった。
正確にはちょっと変わった。会っていない時間の分だけ。それはこちらも同じこと。
嘘のようにタイムラグがなくて、ホッとして、思わず笑ってしまうような。
夏で、川崎で、なんかちょっと、いろいろと、かなり複雑で。
しばらくは思い出し笑いの日が続くだろう